カジノ戦略
パチンコに「ラッキートリガー」という機能を搭載した機種が続々と登場しています。
そもそも「ラッキートリガーって何?」とその存在すら知らない人もいるかもしれません。
パチンコが好きな人でも、この機能がついている台をまだ打っていない場合や、遊タイム機能付きの台を中心に遊んでいる方も多いでしょう。
実は、遊タイムとは異なり、ラッキートリガーは出玉性能において圧倒的な違いがあります。
ラッキートリガーがどのように出玉に影響するのか、ぜひ最後までご覧ください。
ラッキートリガーとは、一度突入すれば「一撃万発が可能な至福の時間」という認識でおおよそ合っています。
ラッキートリガーは2024年3月から導入が開始され、現時点で半年以上経過しました。
どんな機種が登場したのかは下記にてのちほど紹介しますが、ラッキートリガーに突入できれば、少し前までは難しかった一撃万発が容易な状態になります。
それを可能とするのが次に紹介する出玉の総量規制の変化です。
ラッキートリガーに突入して最良のパターンだと、95000発を超えればコンプリート機能(打ち止め)が発動し、その台は翌日まで打てなくなりますが、4円パチンコで換算すると投資費用を無視すれば約38万円(等価の場合)手にすることになります。
ラッキートリガーが導入されてからはパチンコ台における出玉の上限が緩和されました。
厳密に言えば、総量規制が緩和されたことで、ST機ならRUSHなどに突入した際に獲得できる出玉の数が増えることを意味します。
現行機は6400個未満であることに対し、ラッキートリガー搭載機は9600個と1.5倍まで緩和されたことで、上記で触れたように一撃万発が達成しやすくなるのです。
現行機でも状況によっては一撃万発もあり得なくはないですが、ラッキートリガー搭載機と比べると一撃万発の可能性は低くなります。
規制緩和はパチンコのルールを縛る風営法の改正ではなく、あくまで内規(日遊協や日電協などが設定した内部ルール)の変更により実現したものです。
規制緩和の背景にはいろんな状況が考えられますが、コロナ禍でパチンコ店が多く倒産したことを受けて、射幸性を多少上げた機種を登場させて販売したいメーカーと客を入れて活気を取り戻したいパチンコ店などの要望があったからなのかもしれません。
海物語シリーズにラッキートリガー機能がつけば、打つ人が増えることでしょう。
しかしながら、すべてのパチンコ機種に適用できるわけではありません。
どんな条件が必要なのか、主に2つ挙げて紹介します。
通常時の大当り確率が1/200未満となっている機種であることが1つの条件です。
昔のような1/399のマックススペックは今となってはありませんが、その確率より低いとラッキートリガーは搭載できない決まりとなっているのです。
つまり、ラッキートリガーが搭載できるのはライトミドルやライトスペックと呼ばれる通常時の大当り確率が1/199や1/99などの機種に限られてしまいます。
まずCタイムについて簡単に説明すると、本来大当り後に移行する時短が内部的に低確率&時短なし状態の場合にのみ突入する時短のことです。
さらに、成功率が20%以下であることも条件に入ります。(機種によっては成功時のみ演出が発生する場合も)
しかもCタイムは「スマパチ(カードで出玉情報を記録するタイプ)」と呼ばれる機種にしか搭載できません。
万が一、Cタイムとラッキートリガーが一緒になると、射幸性の高まりというよりは打ち手に有利すぎる展開が多くなってしまうため、併用を禁止しているようです。
例えば通常時にCタイムに当選して、そこから右打ちして大当りすることでラッキートリガー当選の近道となり、出玉が爆発しやすい状況を生んでしまうのです。
そのためラッキートリガーとCタイムの併用は許されないのでしょう。
ラッキートリガーは内規で機能が統一されているわけではありません。
ある程度の自由度は確保されているため、現時点でラッキートリガーのタイプは大きくわけて3つ存在し、それらについて紹介します。
ラッキートリガーに突入しなくても一定数の出玉が確保できるタイプです。
ただ、ラッキートリガーは右打ち(電チュー内保留)で大当りしたごく一部でしか発動しません。
いわゆる下位RUSHだけで出玉を増やしていくことになるのですが、他のラッキートリガー機種に比べると下位でも継続率は高めですが、電チュー内保留での大当りで獲得できる1回あたりの出玉の数は少なめです。
スマスロで例えると、下位ATだけで出玉を増やしていくタイプと同じです。
ラッキートリガーへの突入確率自体がとても狭き門となっており、ひどい場合だと1%未満ととてもつなく辛いですが、もしラッキートリガーに突入できれば9割近い継続率となるので、大量出玉の獲得が期待できます。
のちほど紹介するP北斗の拳 強敵 LTがこのタイプに該当します。
ラッキートリガーの発動が勝利するための絶対条件となっているタイプです。
初当たり以降の大当り(電チュー内保留での大当り)でラッキートリガーに突入する確率は上記で紹介したものよりも高いです。
ただ、下位RUSHの継続率は50〜60%と低いことが多く、できるだけ早い段階でラッキートリガーに突入しなければRUSH自体が終わってしまう可能性があります。
機種によっては初当たりで下位RUSHに入るかどうかの分水嶺となることもあります。
したがって、下位RUSHだけでは万発どころか勝つこと自体が難しいです。
大当り時の振り分けにおいて網をかいくぐるかたちでどうにかラッキートリガーに突入できれば、一撃万発の可能性を秘めています。
のちほど紹介するP魔法少女まどか☆マギカ3やPにゃんこ大戦争 多様性のネコがこのタイプに該当します。
ラッキートリガーに突入することを可視化、すなわち図柄揃いを実質的な当たりとするタイプです。
実質的にはライトミドルに近い大当たり確率1/319で図柄が揃うような仕組みとなっているため、ラッキートリガーには結びつきにくい「小当たり」入れることで可能としています。
機種によって確率や出玉獲得量は異なりますが、例えば小当たりで200発獲得したら大当りにカウントされ、これまでのRAMがクリアされて、またゼロ回転からスタートします。
図柄揃いの大当りが1/199で小当たりが同じく1/199とした場合、図柄揃い≒ラッキートリガー(一部機種ではそうとは限らない)、小当たりを引けば時短無しの通常時へ戻るとしたら、実質的に50:50となるためわかりやすいです。
ヒキによってはすぐに図柄揃いの大当りを引くこともあれば、小当たりしか引けないといったことが起こり得ます。
無論ラッキートリガーを引けば一撃万発の可能性は高いです。
のちほど紹介するe北斗の拳10やeフィーバーからくりサーカス2 魔王ver.がこのタイプに該当します。
ラッキートリガーが導入される少し前までは遊タイムという機能がついたパチンコ台が多くありましたが、ラッキートリガーが導入されてからは遊タイム機能つきパチンコは減少の一途をたどっています。
大きな理由は出玉性能の差です。
上記で紹介しましたが、出玉の総量規制は現行機で6400個、ラッキートリガー機能付きで9600個と差が開いています。
遊タイムのメリットとしては、通常時に大きくハマったとしても救済機能として遊タイムに突入すれば9割以上で大当りに直結するので、その多くは電チュー内保留での大当りとなり実質的にRUSHに突入するため、一定数の出玉獲得が期待できます。
しかし、ラッキートリガーの機能がついたパチンコ台は通常時のハマりというデメリットを度外視したとして、上位RUSHに突入すれば、一撃万発が大いに期待できるのです。
理想としては、遊タイム機能があってラッキートリガー機能もあれば最高なのですが、それは現実的には期待できないため、今後はラッキートリガーの機能で機種を選択して打つ必要が出てくるでしょう。
今からでも打てるラッキートリガー搭載機おすすめ5選と題してそれぞれ紹介します。
ラッキートリガー突入契機を重視して紹介しますので、基本情報について知りたい人は個別にご覧ください。
通常時はヘソ入賞からの大当りの50%で強敵RUSHに突入します。
RUSH中は約1/45で大当りの抽選を行っており、ST回数は50回転(残保留4回転も含む)なので、実質継続率は約70%です。
強敵RUSH中の電チュー内保留での大当りのうち、約10%でラッキートリガーに突入するHYPER強敵RUSHに突入します。
ラッキートリガーを引いて上位RUSHとなれば、STが130回転まで増えて実質継続率が約95%まで増えるので、平均で20連チャンは期待できるため、大量出玉獲得の大チャンスです。
通常時はヘソ入賞からの図柄揃いの大当りでBM(バトルモード)を目指します。
図柄揃い以外で当たると2Rの小当たりという扱いです。(ごく一部でHBMへ移行することもある)
BMは約1/40で大当りの抽選を行っており、ST回数はなく転落率約1/136を引くまでに先に大当りを目指し、実質継続率は約80%です。
振り分け70%の10R大当りのうち、約36%でラッキートリガーに突入する可能性のある演出「無想転生チャンス」に移行します。
期待度は約50%でラッキートリガーを引いて上位RUSHとなれば、転落率が約1/276まで下がるため実質継続率が89%まで増えるので、転落しない限りそこからさらに万発もあり得ます。
通常時はヘソ入賞からの大当りの54%でマギカRUSHに突入します。
RUSH中は約1/62で大当りの抽選を行っており、ST回数は60回転(残保留4回転も含む)なので、実質継続率は約65%です。
RUSH中の電チュー内保留での大当りのうち、約50%でワルプルギスの夜BONUSを経由してラッキートリガーに突入するアルティメット超RUSHに突入します。
ラッキートリガーを引いて上位RUSHとなれば、STが120回転まで増えて実質継続率がおよそ87%まで増え、転落式ではなく大当りすると100%10Rであることから、少なくとも7連チャン以上すれば万発は確定です。
通常時はヘソ入賞からの降臨ガチャという演出を経て大当りの25%でまず3000発を獲得します。
厳密には1500発と1500発ですが、2回目の1500発大当りの50%で実質的なラッキートリガー付きの大当りか否かが決まる仕様です。
下位のRUSHという概念はなく、演出に失敗したら時短すらありません。
ただ、ラッキートリガーを引けば神域ULTIMATEに移行し、転落抽選1/155を引く前に大当り抽選約1/26を引き続けることで、万発を目指します。
しかも大当りはすべて10Rなので、安定して手早く出玉を獲得できます。
通常時はヘソ入賞からの図柄揃いの大当りで超悪魔RUSHを目指します。
奇数図柄だと実質的にLT直行の超悪魔RUSHに当選し、偶数図柄だと昇格抽選に成功すれば超悪魔RUSHに当選します。
図柄揃い以外で当たると2Rの小当たりという扱いです。(ごく一部で超悪魔RUSHへ移行することもある)
超悪魔RUSHは約1/78で大当りの抽選を行っており、ST回数135回転です。
実質継続率は約80%で、電チュー内保留での大当りの約17%で4500〜7500発が獲得できる仕様となっています。
一撃性に特化した仕様となっているため、ヒキ次第では3回の大当りで万発を超える可能性を秘めています。
今回はパチンコのラッキートリガーに関して広く解説してきました。
ラッキートリガー機能付きパチンコは2024年3月から導入され、徐々に浸透していっているようです。
ラッキートリガーには上記で紹介したように大きく分けて3つのタイプがあり、それぞれ特徴が異なります。
ただ、一度ラッキートリガーに突入できれば、一撃万発の可能性は大きいので、打ち手側からすれば通常時にハマりを覚悟したとしても、投資分を捲れる可能性があるので、今後は主流になってくるかもしれません。