ブラックジャックのカウンティングとは?やり方から注意点まで徹底解説

カジノ戦略

目次

ブラックジャックで勝てない…」「カウンティングって実際に有効なの?」「自分でもできるのかな?」そんな疑問をお持ちの方へ。この記事では、カジノでの勝率を向上させるためのカウンティング手法を解説します。

本記事で学べる内容
1. カウンティングの基本と目的ブラックジャックの勝率を上げる上でどのようにカウンティングが役立つか2. カウンティングの種類と実践方法ランニングカウントやトゥルーカウントなど、具体的な手法と実践方法3. カウンティング時の注意点リスク回避として知っておくべきことやライブカジノとオンラインカジノの違い

記事を最後まで読み終えるころには、ブラックジャックでのカウンティングについて理解が深まり、実際のゲームで試す準備が整うでしょう。ブラックジャックの勝率を上げるための第一歩を踏み出しましょう!

ブラックジャックのカウンティングとは?

カウンティングは、プレイヤーがブラックジャックにおいて有利な立場を得るために使用される技術です。MIT(マサチューセッツ工科大学)の学生たちが組織したチームがカウンティングを駆使して数百万ドルを稼いだという話は非常に有名で、映画にもなりました。

まずはこのカウンティングの目的と仕組みについて解説していきます。

カウンティングの定義と目的

ブラックジャックにおけるカウンティングとは、使用済みのカードを記憶し、残っているカードの組み合わせを予測する技術です。

カジノゲームの中でもペイアウト率の高いブラックジャックですが、運任せで勝てるほど簡単ではありません。また、ペイアウト率が高いといっても真向からプレイしている限り100%を超えることはありえません。そこで登場するのがカウンティングという技術です。

この技術を適切に用いると、ディーラーよりも高い確率で勝つことが現実的になります。なお、ブラックジャックでは、AKQJ10といった数的に有利なカードが残っている場合、プレイヤーの勝率が上がります。この情報は後の解説でも使用しますので覚えておいてください。

カウンティングの仕組み

ブラックジャックでのカウンティングは、以下の2つの基本的な性質に基づいています。

ブラックジャックのでカウンティングが成り立つ理由
1.トランプのデッキ数は決まっているカジノによっても異なりますが、基本的にブラックジャックで使用されるデッキ数は6デッキ~8デッキが一般的です。デッキ数が分かれば、ゲーム開始時に各カードが何枚ずつ含まれているか知ることができます。2.テーブル上に配られたカードはディスカードホルダーへ捨てられるプレイ中にテーブル上に出たカードは再びシューに戻されず、ディスカードホルダーに移されます。このため、これらのカードを記憶すれば、シューに残るカードの構成を把握することができます。

このカウンティングにより、例えばシューに「A(エース)」や「10」などの大きいカードが多く残っている場合、プレイヤーは次のような戦略的判断を下すことができます。

・プレイヤーの手札合計が10の場合

次のカードで20やブラックジャックになる可能性が上がるため、ダブルによる期待値が普段以上に高くなります。

・プレイヤーの手札合計が12~16の場合

バーストの可能性が高いため、スタンドやフォールドを増やし、普段以上に慎重なプレイを行うことができます。

ブラックジャックのカウンティングの種類

カウンティングといってもその方法は1つではありません。ここでは、ハイローシステムを前提としたときの「ランニングカウント」と「トゥルーカウント」という2つの手法に焦点を当てて説明します。

なお、ハイローシステムとはカードを一定の大きさでグループ分けし、それぞれに点数を付けて数えていく手法です。詳細については次章以降で解説しますが、これはカウンティングにおいて最も一般的な方法の一つです。

ランニングカウント

ランニングカウントは、ブラックジャックにおける最も基本的なカウンティングの形式です。この方法では、プレイ中に場に出た各カードをプラス、マイナスで計算していきます。具体的には、低いカード(23456)が出ると+1、高いカード(10JQKA)が出ると-1をします。789は±0です。

ランニングカウントがプラスの場合、シューの中に10以上のカードが多く残っていることを意味しています。そのため、プレーヤーにとって有利な状況となり、積極的にヒットを選択し攻めのアクションを取るのが望ましいです。

一方、 ランニングカウントがマイナスの場合は、シューの中には低いカードが多く残っており、21に近づけるのが難しい状況です。そのため、ディーラーのバーストを期待しつつ、守りのアクションであるスタンドを選択するのが賢明です。

このようにランニングカウントは、シンプルな方法でシューの中身を予想できるため初心者でも始めやすい方法となっています。

トゥルーカウント

トゥルーカウントは、ランニングカウントをさらに精密に行うための手法です。このカウントは、現在のランニングカウントの値を残っているデッキ数で割ることによって計算されます。例えば、合計カウントが+8で残り4デッキなら8÷4で+2となります。この方法により、複数デッキを使用するゲームでも精度を向上させることができます。

トゥルーカウントを用いることで、プレイヤーは残りのカードが自分に有利かどうかをより正確に判断でき、賭け金の調整や戦略の微調整を行うことが可能となります。

具体的なブラックジャックのカウンティング方法

ここでは最も一般的なカウンティングである「ハイローシステム」に焦点を当てて具体的な方法の解説を行います。

また、カウンティングはその性質上、開始できるタイミングにも制約があるため、この点についても確認していきましょう。

カウンティングの開始タイミング

カウンティングを開始するタイミングは、ブラックジャックのゲームが新たに始まる時、特に新しいシューが導入された直後が最適です。これは、シューの中のカードが完全にシャッフルされており、全てのカードがすべて揃っているためです。

シャッフル後の最初の数ハンドは、カウンティングにおいて特に重要であり、ここでの情報が後のハンドでの判断基準となります。途中からカウンティングを始めると、すでに多くの情報が失われているため、正確なカウンティングが難しくなります。

ハイローシステムの実践方法

すでに解説した通り、低いカード(23456)が出ると+1、高いカード(10JQKA)が出ると-1、789が出ると±0でカウントします。

ブラックジャックのゲームの流れに沿ってランニングカウントにおける具体的な手順を説明していきます。

1)ベット

具体的なブラックジャックのカウンティング方法

まずテーブルに座ったら、自分がベットしたい額を置きます。現状、トランプは何も配られていないためカウントは存在しません。なお、今回はプレイヤーが2名いる想定でカウントをしていきます。

2)1枚目のプレイヤーカード配布

具体的なブラックジャックのカウンティング方法

次にプレイヤーの1枚目のカードが配布されます。

ここでは-1のカウントとなる10~Aの間のカード(ハートの10)と+1のカウントとなる2~6の間のカード(ダイヤの5)が配布されたため現時点のランニングカウントは0です。

自分のカードだけでなく、他のプレイヤーカードのカウントも忘れず実施しましょう。

3)ディーラーの1枚目のカード配布

具体的なブラックジャックのカウンティング方法

続いてディーラーの1枚目のカードが配布されます。今回は-1のカウントとなるスペードのJが配布されたため、ランニングカウントは-1+1-1で-1になります。

4)2枚目のプレイヤーカード配布

具体的なブラックジャックのカウンティング方法

次にプレイヤーの2枚目のカードが配布されます。今回は0カウントとなるスペードの7と+1カウントとなるクローバーの2が配布されました。これによりランニングカウントは再び0となります。

5)3枚目以降のプレイヤーカード配布

具体的なブラックジャックのカウンティング方法

右のプレイヤーはスタンドを選択し、左のプレイヤーのみヒットを行いました。-1カウントとなるスペードの10が開かれ、ランニングカウントは-1となります。

6)2枚目以降のディーラーカード配布

具体的なブラックジャックのカウンティング方法

ここで左のプレイヤーもスタンドを選択。残るはディーラーの2枚目以降のカードです。今回はスペードのAが開かれたため、ブラックジャックとなりディーラーの勝利が決定しました。これで1回の勝負が完結です。

ここまでのランニングカウント合計は-2です。マイナスとなっているため、現在シューの中には低い数字のカードが多く残っていることになり、次の勝負はプレイヤーにとって不利になることが分かります。

そして次の勝負では現在のランニングカウント「-2」から再び足し引きを開始します。このようにすべての数字をカウントしていくことで、現在のシューの構成を予測し、ヒットやスタンドの選択を変更させていくのです。

ブラックジャックのカウンティングにおける注意点とリスク

カウンティングは、戦略的に有利な状況を作り出す非常に効果的な方法ですが、それがカジノ側に知られると様々な問題が生じる可能性があります。ここでは、カウンティングがバレた場合のリスクと、ランドカジノとオンラインカジノの違いについて詳しく解説します。

カウンティングがバレるとどうなる?

カウンティングがバレた際の最も大きなリスクは、カジノからの出入り禁止処分です。

一般的にランドカジノは、カウンティングを不正行為とみなしており、発覚した場合には厳しい措置を取ります。実際に多くのカジノでは、セキュリティが高度に管理されており、プレイヤーの行動や賭けパターンが監視されています。

プレイヤーが一貫して勝ち続ける場合や、賭けのパターンが急激に変わる場合、カジノはカウンティングを疑い、場合によってはゲームからの退場を命じることがあります。

さらに、カウンティングがバレた場合、その情報が他のカジノと共有されることがあります。これにより、他のカジノへの入場も拒否される可能性があり、プレイヤーのカジノでの活動が大きく制限されることになります。

ランドカジノとオンラインカジノでの違い

ランドカジノとオンラインカジノでは、カウンティングの扱いに違いがあります。

ランドカジノでは、すでに解説した通りカウンティングは禁止されており、防止策としてディーラーが定期的にデッキをシャッフルしています。そのため、カウンティングの開始タイミングと暗算による計算力が重要となります。

一方、オンラインカジノには2種類のブラックジャックがあり、これらの特性に応じてカウンティングの有効性が異なります。

1つ目はプログラム型です。これはソフトウェアが自動的にデッキをシャッフルするため、カウンティングはできません。ほとんどのオンラインカジノでは、各ハンドの後にカードが再シャッフルされるため、カウンティングによる利点を得ることが非常に難しくなっています。

2つ目はライブ型です。こちらは実際のディーラーとオンライン対戦する形式となっており、カウンティングが効果を発揮します。さらにランドカジノと異なり、堂々とメモをしながらプレイできるため暗算する必要がなく、正確なカウントが出来るでしょう。

カウンティングを使いこなしてブラックジャックの勝率を上げよう!

今回はブラックジャックのカウンティングについて、その定義、種類、具体的な方法、そして注意点までを詳しく解説しました。カウンティングは使いこなせれば間違いなく勝率を上げることができるブラックジャックにおいて最強の戦略です。以下にその要点をまとめます。

1. カウンティングは戦略的有利を生む

2. ハイローカウントが一般的で、ランニングカウントとトゥルーカウントがある

3. カウンティングの開始は新しいシューが導入されたタイミングが望ましい

4. 一般的にランドカジノでは禁止されており、オンラインカジノのライブ型がおすすめ

カウンティングの技術をマスターすれば、ブラックジャックで大きな利益を得る可能性が高まりますが、ランドカジノでは出入り禁止リスクも念頭に置く必要があります。適切な知識と技術を身につけ、賢くプレイしましょう。